マイナーな漫画で面白い作品は?一般的に知られてない極上の作品をご紹介!

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世の中には名作だけどマイナーな漫画で面白い作品が無数に存在してます。しかし見つけ出すのなんてものすごく大変ですし、第一お財布の方にも負担がかかります。

端から調べて言っても途方もなく時間がかかりいろんな面で浪費してしまいます。

そこで、人並みよりは少し多めにマンガを読んできたつもりの私と、マンガに対して常にアンテナを張っている友人に協力してもらい。厳選させていただきました。

これからご紹介するマンガは良質の小説を読んだくらいの極上スゴマンガでもあります。

人によって好みはございますが、何かのお力になれると嬉しいです。

今回ご紹介するこちら

  • 「チ。ー地球の運動についてー」 魚豊
  • 「宮本から君へ」 新井英樹
  • 「辺獄のシュヴェスタ」 竹良実
  • 「羣青」 中村珍
  • 「ドロヘドロ」 林田球
  • 「魔人(devil)」 大暮 維人

マイナー漫画で面白い作品はどれ?人間ドラマ編

積み上げられた本の画像

人間同士の関係性をベースにしたオススメマンガです。

現実社会でも人間関係といえば悩みのタネの上位ランクになりますよね?

だからこそ感情移入しやすく物語にのめり込むように読み入ってしまいます。こういう奴いるよなーとか、この人が助けてくれた!良い人だーなど入り込んで一気に読み進んで最終巻に近づくほど寂しい気持ちになります。

その中でも極上のスゴマンガをご紹介します。

【チ。地球の運動について】魚豊

命を捨てても曲げられない信念があるか? 世界を敵に回しても貫きたい美学はあるか?

舞台は15世紀のヨーロッパ。主人公の神童・ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは異端思想ド真ン中のある「真理」だった!! 

地動説を題材にした自分の信念に命をかけてでも地動説は証明できるか?熱い人間ドラマ!

「チ。」とは地球の「地。」であり知識の「知。」

地味な題材を斬新な視点で描かれており今後が楽しみなマンガです。

そんな研究者達を追いかけ回し残忍な拷問をする派遣異端審問官のノヴァクって奴が、ま〜あムカつくんです!。あなたの会社にこういう先輩がいたら即!転職してください笑。

【宮本から君へ】新井英樹

発表当時はバブル崩壊直前のトレンディドラマ全盛期で、短期集中連載の形を取っていた作品初期もトレンディドラマを意識したラブストーリーが中心であった。

このマンガ、主人公の宮本が成長し自分なりに生きていく様を描いた青春ドラマと思って応援しながら読み進めていくと物語の後半にとんでもない事件が起こるんです!

そう、何を隠そうこのマンガは当時「一番嫌いなマンガ第一位」とまで読者に言わしめた折り紙付きのトラウマンガ(トラウマとマンガを足した造語)なんです!

その問題のシーンのすぐ後、胸糞悪くて悲しくてムカついて数日気分が悪かったのを今でも覚えてます。

作者の新井英樹はこの後の「ワールドイズマイン」といった大クセ作品があります。そちらもよかったらどうぞ!(ただしクセ強め注意!)

【辺獄のシュベスタ】竹良実

ある日、ドイツのライン川中域の川底から、1体の「鋼鉄の処女」が引き揚げられる。右目に傷のある「隻眼のマリア」に、「1552年 分水嶺の血の記憶に」という謎のメッセージが刻まれていた。

なんと言っても圧倒的強さと鋭い眼差しで物語の真ん中を攻撃的に突き進む主人公エラの存在感に圧倒されます!(個人的には宮脇咲良が実写での適役かと笑)

人間の嫉妬や恨み辛み暴力や弱さに臆することなく心に決めた目標の一点に向かって強く生き抜く彼女をみてると。ちょっとしたことで悩んでる自分が情けなく感じます。

途中、残酷なシーンがあり観覧注意ですが。最終話まで一気に駆け抜けます!

6巻完結なのがもったいないと感じるスピード感。それぞれのキャラも最高です!

【羣青】中村珍

https://twitter.com/ManoMuuu/status/1277143191544664065?s=20

自分を慕うレズビアンに夫を殺させた女性と、好きな女に頼まれて殺人を犯したレズビアンの女性。2人の女の宛ての無い旅路を描いたロードムービー。

主人公の二人がまるで映画のワンシーンのように風に煽られたコートを翻して歩くカッコよさ、

高級車を乗り捨て金も尽き破滅に向かっていく姿は女性版ハードボイルド映画さながらで痺れます!

ラストも名シーン認定(勝手に)

しかし疲れた笑

マイナー漫画で面白い作品はどれ?SF編

sfチックな女性の画像

マンガや小説の強みはフィクションにありますよね

しかしただ単にビームをビー!ではもう興奮しない現代にいかに物語に厚みを出すか?それには、登場人物達を大切に扱いそれぞれの背景や過去の設定もしっかり練り込まれた作品であることが鍵を握ってきます。

敵だから倒しちゃえば良いというわけではない。

SFの要素に現実的な人間関係を絡めてある作品は読んでてもワンパターンじゃなく、展開も複雑になっていき良質なエンターテインメントへと昇華してるように感じます。

ではみていきましょう。

ちょっと不思議な?だいぶ不思議な世界へようこそ!

【ドロヘドロ】林田球

「魔法使いの世界」から来た魔法使いによって、頭を爬虫類に変えられ、記憶を失った男、カイマン。そしてその友人、ニカイドウ。彼は何者なのか、なぜ記憶がないのか、口の中の男は誰なのか。それはまだ……混沌の中。

絵の下書き?デッサンがそのまま残されており、一見最初は汚い絵なのか?と勘違いしますが。作者が美大出身で、わざと残してるとのこと。

それを踏まえて読んでみるとアート性が高く、1コマがアート作品のように基調に見えてきます。表紙のアートワークや連載当時の扉絵もコレクションしたいと思えるほど!

内容はというと、キャラ全員が愛すべきキャラで、実際途中から主役であるカイマンが消失して周りのキャラがそれぞれの章で主役となり物語を回してきます。それが捨てキャラがない理由。

読み終わった後も「誰一人として嫌なキャラがいなかったな。いやむしろ全員ハッピー!」と感じるほど。

名シーンも秀逸で盛り沢山!

独特の感性がスパイスとなってストーリーを盛り上げます。

例えば、覚醒したニカイドウの強さを示す「ギョーザ包み百烈拳!!」

「人をキノコに変える魔法」VS「人をパイにする魔法」の応戦

カイマン悪魔達に力を借りて「ギョーザ大魔王参上!」などがあり、とにかく最初から最後まで楽しい。

【魔人(devil)】大暮 維人

図らずも、魔人となってしまった一人の男と魔人の頂点「魔神」に魅入られた一人の少年が「死」を許されないモノとなった恨みと悲しみを抱え、紫色の空の下、異形の者たちと戦い続ける。

「これはスゲー。ゾクゾク怖気ふるう、風切音を感じる、

ホントにこれマンガか? って感じるよ。恐ろしくてたまらなくなるよ、全予想を飛び超えてびっくりするだろうよ、ある場面じゃ茫然自失となるかもしれないよ

もっとわかりやすく、似た作品を挙げます。読んだ人、読んでない人の道標にどうぞ

  • デビルマン(永井豪)
  • 寄生獣(岩明均)
  • 無限の住人(沙村広明)
  • バオー来訪者(荒木飛呂彦)
  • 遊星からの物体X(こいつは映画)

引用元.某ライター

前半の主人公が後半では変身した姿となり、妖精(?)となって肝になるシーンで登場するのですが。

途中で作者が覚醒してるのか「俺はいったい何を読んでるんだ?」って状態になります。

うまく説明ができないのでこの辺にしまして笑。

とにかく体験してみる価値ありです。

まとめ

漫画の本棚の画像

  • 「チ。ー地球の運動についてー」 魚豊
  • 「宮本から君へ」 新井英樹
  • 「辺獄のシュヴェスタ」 竹良実
  • 「羣青」 中村珍
  • 「ドロヘドロ」 林田球
  • 「魔人(devil)」 大暮 維人

以上、名作なのにあまり一般的に知られていないマンガをご紹介させていただきました。

有名どころの作品の間にこういったクセ作品をつまみ食いしてライブラリーを彩るのも良いかと思います。

今回、結構コンパクトに絞ったので、また機会がありましたら他の埋もれた名作マンガもプレゼンしていけたらと思います。

それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。