平手友梨奈が、14日放送のフジテレビ系音楽特番『2021FNS歌謡祭 夏』に出演。
「かけがえのない世界」を初披露し、SNSで反響を集めたようです。
作詞に秋元康、作曲に平手友梨奈、辻村有記、伊藤賢と昨年12月に配信限定シングルとしてリリースされた「ダンスの理由」と同じ布陣で制作されたようです。
平手は白のパンツスーツ姿でダンサーたちを引き連れて登場。
圧巻のパフォーマンスにsnsでは。
「てちホントすごいわ…圧巻…」
「友梨奈ワールド凄いわ!」
「動きの全てが綺麗」
「唯一無二の存在」など、多くの反響を集めていました。
平手友梨奈のダンスの理由の歌詞が意味深
激しいダンスとは対照的に新曲「かけがえのない世界」の歌詞に意味深な部分が見られました。
欅坂46に所属していたときの楽曲は比較的メッセージ性が強くアイドルグループらしからぬ作風で集団になじめないものの気持ちを代弁したコンセプトの曲が多く見られた。
平手が意味深な歌を歌うことにはさほど違和感はないのだが、
言葉一つ一つにあの頃の心境を重ねてしまいます。
歌詞とは裏腹に平手本人が楽しそうで。
提供バックではダンサーたちとジェスチャーをして和気藹々としていて”あの頃”には見せなかった少女のような表情で笑っている。
まずは歌詞を見ていきましょう!
平手友理奈の欅坂46時代を暗示するような歌詞
#かけがえのない世界 #平手友梨奈 #techifanart#てち
You mean the world to me pic.twitter.com/BsLFki78c6— 西加 (@Df8X2KnA3eV6aJ5) February 9, 2022
それでは歌詞とそれに対する考察をみていきましょう!
「誰もいなくなってようやく気づいた」「こんな展開にがっかりしてる」→ 欅坂46の初期のフロントメンバーはほぼいなくなった
「こんなことだったら出会うんじゃなかった」→ 笑わないアイドルと呼ばれグループが散り散りになるまでの5年は早かった
「僕は元々自己中心的で他人のことなんかどうでもいい」→ 欅坂46時代の後半はまさにこんな状態でした。俯き加減になり前髪で目を隠し無気力なダンスで凌ぐ、大きなコンサートも欠席する。センターが歌わない踊らない顔を見せない長期出席しないというアイドルグループとしては稀なケースで活動を継続していました。
「誰が何言っても So what? So what?だから何?って言いたくなる」→ と言いたかったでしょうね。
「泣きたくなって逃げたくなって消えたくなって」→それでも契約の都合なのか無気力の状態で紅白にも出場させられ平手の無気力な態度にネットやsnsでは賛否両論、非難の声も多くみられた。
「蜃気楼でも見てたのかなあんなに美しい 記憶はあやふや」→”世界には愛しかない”や”君はセゾン”の時代は最もアイドルらしく輝いていた時期でした。
「悪くはない孤独の世界」→ そして脱退後ソロの心境なのでしょうか。
平手友梨奈が欅坂46時代に脱退を決意した出来事
Techi interacting with otters
#平手友梨奈 pic.twitter.com/xKflhzLFbz— 小鳥遊 てち (@yyOFRLMRyRd04en) February 13, 2022
友梨奈の最新シングル「かけがえのない世界」は、大切だった人との別れに最初は戸惑っているが最後は孤独も悪くないと締め括られてます。
一見よくある失恋ソングなのですが彼女が歌うと歌詞ひとつひとつに別の意味付けがしてあるのでは?と勘繰らざるを得ません。それには彼女の欅坂46時代に起こった数々の出来事に起因するのです。
事項では平手友梨奈デビューから脱退までの歴史を簡略化してみていきましょう。
大人たちに支配されない平手友梨奈
Light and darkness
#平手友梨奈 pic.twitter.com/9VinADbCWI— 小鳥遊 てち (@yyOFRLMRyRd04en) February 9, 2022
- 016年4月、デビュー曲「サイレントマジョリティー」以降8曲全てのシングルでセンターを務める。
- 秋元康の特別扱いにより15歳の平手は大きなプレッシャーを感じる。
- 振り付け担当のダンサーtakahiroらの影響によりアート寄りに傾倒していく。スター性も出てくる。
- 2016年6月、「発煙筒事件」が起きてしまう。(ファンの一人が発煙筒に点火し握手会が中断、ナイフも隠し持っていた)
- 他者に対して心を閉ざし「握手会に出たくない、ファンの顔も見たくない」メディアへの出演を休みがちになる。
- 2016年7月、ドラマ撮影の時期に精神的不安が目立っていった。
- 2017年6月30日深夜、秋元康との面談。(”秋元に直談判”という強いカードを手に入れる)
- 表舞台に出てこなくなるとネットでは非難の声が目立ちだす一方、ファンの間ではカリスマ扱いをされるようになってくる。
- 平手がいいと言わないと曲か決まらなくなる。(実際にこの頃シングルリリースがなかなかされず「ガラスを破れ」と「黒い羊」のブランクは約1年あり9thシングルは延期の末、幻のラストシングルとなった)
この画角でもぐもぐ平手友梨奈ちゃん撮ってくれたゆっかちゃん天才 pic.twitter.com/uqLNZXoNqb
— あ (@___ay625) February 10, 2022
- メンバーのうち数人が平手に忖度するようになる。
- 2017年7月「合同選抜中止事件」。シングル「風に吹かれても」を漢字メンバーとひらがなメンバーから選抜するという運営に対し平手は「選抜にするならもうやりません」「秋元さんと話してくる」と言い出しそれが決定打となりこれまでどうり漢字メンバーだけでリリース。大人たちの商業主義に反発、ひらがなけやきを実質切り離す要因となる。
ねるかわいい#長濱ねる pic.twitter.com/vssIqYdmSh
— 黒馬 (@6ttbty) February 14, 2022
- この騒動をきっかけに、”因縁の相手”で”裏センター”である長濱ねるが合流するがその活躍を良く思わない”平手派”の一人が陰口を言い出し長濱派の志田愛佳が嫌気がさし卒業、後を追うように2019年7月、平手の抗議で運命を変えられた長濱も何も言わずグループを去る。
- 2021年1月 結局孤立した平手友理奈が脱退。(本人の希望により”卒業”ではなく”脱退”としたのはアイドルではなくアーティストと自負していた気持ちの現れ)
平手友梨奈ダンスの理由歌詞まとめ
Hirate Yurina’s expressive power is outstanding.
#平手友梨奈 pic.twitter.com/pUBQF0cz7R— 小鳥遊 てち (@yyOFRLMRyRd04en) February 6, 2022
精神的にも肉体的にもとてつもなく激しい5年間だったようですね
アイドルを夢見て上京してきた純粋な一人の少女が、ネガティブで反体制的なセリフを叫びパペットを模したダンスを踊って表現することはあまりにも危険すぎた。
活動していく中で平手は自分たちが表現したい歌のメッセージと、自分たちの商業的な活動の矛盾に気づき独りで”十字架”を背負ってしまった。
そして脱退することにより我が身を持ってその危険因子を欅坂46から引き剥がした。
しかし強力なカリスマを失った母体はエンジンが止まった状態で坂を下っていき、グループ名を変え再起を図るがつぎはぎの中古車となっていまだ彷徨っている。
グループとしての最後の仕事を終えた平手の顔はつきものが取れたようにすっきりしている、いやむしろ別人かのようにすっかり変わってしまった。彼女は無表情無味乾燥な態度でインタビューを受こなす。
そしてあの時代を回想するかのような歌を無気力ではない全力のダンスと笑顔で彼女は歌う。
二ユーシングル「かけがえのない世界」の意味深な歌詞をここまで深読みしてみました。今回の作詞担当も秋元康なのでまた彼女が何かに気づかなければいいのですが…
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。